引きこもり対策リノベ - 西宮のリノベーション会社、リフォーム会社のリノクルール

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引きこもり対策リノベ

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こんにちは。リノベーションってどんなイメージを持ってますか??
家がきれいなる、おしゃれになる、間取りが変わる・・・
はい、それはもちろんその通りなのですが、もっと深堀すると目で見てわかることが変わるだけではないんですよ。

リノベーションで生活が変わるそして人さえ変えることもあるんです✨

では早速実例を紹介しますね。
これは私の息子の話。実際にリノベーションしてよかったことはたくさんありますが、その中でも一番良かったことは、なんと
引きこもりの息子が、引きこもりじゃなくなったんです!!

うちの息子は小4から学校の先生が主な原因で学校に行かなくなりました。忘れもしないGW明け、彼は学校に行かない、という選択をします。それまで全くそんな気配がなかったので、かなりびっくりしました。学校に行かないと言われても、私は毎日仕事に行かないといけない・・・。何とか行かせようとこちらも必死で、毎朝息子とレスリング状態、それでも行かないから、私が諦めて出勤する・・・そんな日々が続きました。そもそもワンオペ育児をしてきた私に余裕もなく輪をかけて怒涛の日々が始まったのですが、細かい話はさておき。
当時の住宅状況をお伝えしておこうと思います。

家賃が払えず即買いした約48㎡の3人暮らし

子供がまだ小かったので、狭くても良いかと思いマンションを購入してました。購入したのは月々の費用が家賃よりローンの方が断然安かったからです。ただ、子供たちが成長するにつれ、めっちゃ狭いやん💦
今では息子も娘も私よりでかい。そしていい加減に部屋を分けて欲しいと。私も3人の生活になってから仕事に家事に育児に毎日バッタバタでそれはもう悪循環しか生み出さないんです。とにかく収納が全く足りてなかったので定期的におもちゃや着れなくなった洋服などは処分してたのですが、わかりやすく言うと小さな洋服を捨てて大きな洋服を購入すると同じ1着でも質量増えてますよね。なので結果、ものは増えるんです。

ひとりのスペースが欲しいと言う娘の為に2段ベッドの下にカーテンをつけたのですが、それがあかんかったわけです。
学校に行かなくなった息子がベッドの下を陣取り真っ暗な中での生活が始まってしまいました。学校に行かないにしてもせめて健康でいられるように。いわゆるグレーゾーンを調べに病院に連れて行ったり、学校カウンセリングに行ったり、もちろんいろいろ試みましたがいまいちよい解決策は見つかりません。

仕事も忙しく、家は散らかり放題、子供たちの体は大きくなってさらに狭く感じる、趣味もない私はストレス発散もうまくできずに、子供達が寝静まったあと、よくお風呂で号泣してました。そんな時、息子にぼそっと言われたんです。「最近、ママ全然笑ってない・・・」って。正直お前が言うな―って思いましたけど、確かにそうやなぁと。結局息子は学年が変わっても学校に行くことができず、中学生になっても行くことができず、だらだらと時が流れていきました。

ただ、最近笑ってないと言われたことが私にはショックで。実際に外では笑っていたのですが、家では子供に話しかけられても、ちゃんと話を聞いてあげる余裕もなくなっていたんです。

一旦仕事を辞めて自分を休ませリセット

少しの期間だけでもちゃんと子供と向き合わねばと決意しました。息子が学校に行かなくなって3年後でした。家でゆっくりしてる間に読んだ本があります。「自分のちいさな箱から脱出する方法」です。この本がストンと私にはまって、子供たちを怒ることがほぼなくなりました。
不思議なもので、私が変わると子供も変わるんですね。学校へは行かないままでしたが、私もいつかは外に出られるようになるのかな??と心配しつつも、何も言わず、見守ることにしました。私が怒らなくなって息子も穏やかになりました。

だからと言っていつまでも働かないわけにはいきません。つかの間の休息でしたが、とりあえずなんでもいいから働きゃなきゃです。選んだ職場は家から自転車で10分程のところにある今の会社です。
私も怒らなくなって、子供も穏やかになって、、、狭い家が快適に・・・はなりませんよね!家へのストレスは消えません。気持ちにも少し余裕ができたのでちゃんと家のことも考えるようになりました。もう環境を変えよう!せめてこんなに頑張っている自分自身がより穏やかに過ごせるように、笑。

この狭い家から脱出する方法

自分の箱から脱出できた私ですが、家は狭いまま。家を買って10年。やっと決意しました。
どうせ引っ越すなら、生活が楽になるように、そして息子が太陽の光に当たるように、思い切ってリノベーションもしようと。
ただ、同時に私、そんな余裕があるのか??普通だったら夫婦で相談して決める大きな決断。どうしよう・・・・とかなり不安になり、会社の社長にまで相談してしまいました。そうすると物件まで探してくださって、びっくりするぐらいとんとん拍子に話が進んだのです。とても前向きに背中を押してくださったので感謝感謝です✨

もちろん金銭的な不安はありましたが、そんなことよりも今のこの状況を何とかすることの方が大切に思えたので、もう頑張って働くのみです!ただこの時は、息子が変わるとは思ってなくて、全く外に出てなかったので、背だけ伸びてがりっがりで色も白くてまさしく「もやし」。私の一番の希望は息子を光合成させること!もうここは絶対条件でした。いよいろプランニングスタートです。南側の一番明るい場所を息子の部屋にしました。

カーテンもレースだけにして、とにかく明るい部屋に。1つの部屋を2つに区切ったのですが、間仕切は天井まで上げず、光と風が通るようにしました。リビングとの間仕切りも天井まで上げず、ドアも無くしました。かなり開放的な空間にしました。
息子の部屋以外にもいろいろ盛り込みましたがそれままた別の機会に紹介しますね。

〜結果発表~

さてさてリノベーションを終えてどのように生活が変わったのでしょうか??(引っ越したのは息子が中3の冬でした。)
高校は夏ごろに通信制の学校に決まっていました。通信制と言っても、基本は毎日学校行くスタイル。(別に必ずしも行かなくてもいい。1年間にこれだけの課題をすれば、2年生になれるという単位制です。)
最初は週2ぐらい行けるように頑張るとのことでしたが、なんということでしょう~
家から全く出なかった息子が高校からちゃんと学校に行くようになったのです!!
ここだけの話、お風呂すらろくに入らず、ほんとにやばかったんです。もうケモノのようでした。それが急に毎日シャワーもしだして。
最初は広い空間が落ち着かないと言って、ハンガーラックに布をかけて、部屋の入り口において常に目隠ししてました。

引っ越しをして1年半、いまではほぼ毎日学校に通ってます
ハンガーラックも部屋の中で普通に洋服掛けに、本来の役目を果たしております。もしかしたら学校に行くのは家が開放的過ぎて居心地が悪くなっただけなのかもしれませんね、笑。

最近では会話も増えてきて、アルバイトしてみようかな・・・とか言ってて、その変化のスピードに私の方が戸惑ってしまいます。声には出しませんが「大丈夫?ちゃんとできるん?」と正直不安で仕方がない、笑。実際に自分でアルバイトを探したり、面接行ったり動けるようになるまで気長に待とうと思います😊

家をリノベーションしたことで息子自身の気分も変わったようですね。
もちろん心が成長して学校に行けるようになったのかもしれません。でももしあのまま引っ越さずに私もイライラし続けていると思うと、やっぱりリノベーションをしたことは大きな1歩につながったと思います。

もしお子さんが引きこもりに陥ってしまったら

納得するまで休ませてあげる。6年間はながかった~
行かないことに対して怒らない。理由が何であれ自分を守れることは大事。
太陽の光をたくさん浴びる。
リノベーションして環境を変える。これが一番効果的でした!

環境を変えるってやっぱり大事ですね。引っ越しだと、引っ越し先でもまた自分の部屋があればそこにこもってしまう可能性も高いと思います。また今の部屋のドアを外すだけじゃ、ただ単にもめる原因になりますよね。だったらまるっとリノベーションしてしまえば、「あなたの引きこもりのことなんて気にしてないわよ」感を出しつつ、開放的にしてしまえばもうこっちのものです、笑。引きこもる場所があるから引きこもるわけで。ちょっと強引な気もしますが、家全体の雰囲気がかわるのですから、何かしら反応はあると思います。

息子には散々心配かけられましたが、おかげでリノベのプロとしての提案力を一つ上に引き上げてくれたことには感謝しておきます。全く釣り合ってませんけどね~(-_-)